【大型二種体験記:第2段階・路上教習①】素人バス・街へ

12月某日。ついに、路上デビューの日がやってきました。
修了検定が約3週間前のこと。久しぶりのバスです。

教習所につき、配車機にカードを通すと・・・担当は「昭和ジジィ」でした(爆)。
要所要所のポイントで、いつも昭和ジジィが出てくる気がします。

路上教習・・・所内でさえ左後輪を脱輪しまくるのに、果たして大丈夫なんだろうか。
そもそも、教習所は街の真ん中にあり、周辺道路もかなり渋滞しているので、無事に出れるのだろうか。
いや、どこか出発点まで先生が運転してくれて、そこで入れ替わるのかな。

そんなことを思いながら、ベンチに座っていたら、教習スタートです。

昭和ジジィから、路上教習の内容を簡単に説明してもらいながら、いざバスへ。
周囲の確認(いつも、周囲の確認をしながら、車体の大きさ、運転席と前輪の位置関係、後輪とバス後部のオーバーハングの具合を確認しています)をして乗り込むと、「じゃ、運転席に座って準備をしてください」。

あっ、やっぱりここから乗るのね(笑)。

毎回、座席やハンドルの位置がしっくりきません。
プロレスラー教官が「自分は、だいたい一番前から4ノッチに椅子を合わせている」みたいなことをおっしゃっていたので、私もベストポジションをちゃんと把握したほうがいいのかもしれません。
とりあえず、クラッチを踏みやすく、かつハンドルが届く位置に合わせて準備完了。
ハンドルがややおなかに当たるぐらいが、定位置です。いや、やせたほうがいいっすよね。

メインスイッチをON、エンジンスタート。例によってエアが抜けているので、アクセルふかしながらエアを補充。
警告ランプが消えたら、発車です。

教習所の車庫から、おそるおそるバスを出します。

油断すると、車庫の柱に側面を擦りそう・・・、。しかも前方左には給油所があるので、ぶつけるわけにはいきません。
おそるおそるバスを進めると、いざ場外へ。前の道は左側が全く見えません。

「ミラーみながら、ゆっくり進んで」

ミラーも見えるような見えないような。油断すると、右側から車も来る、歩行者も来る。
「来るなよ、来るなよ」と念じながら、ゆっくり左折。その後、すぐに一旦停止があり、目の前は大通り。
信号がないので車がビュンビュン走る道に、一瞬のスキを見つけて、合流します。

「絶対にこのバスに近づくなよ~」とオーラを出しますが、バスの外に伝わるわけもなく。

教官の指示により、片側1車線の道を南下します。

「左の線を踏んでいるので、ちゃんとミラーで確認して」

普段は軽自動車にのってるので両サイドの車線を意識することはほぼないのですが、軽自動車の車幅は約1.5m。バスの車幅は約2.5m。なんと1mも余分です。
一般的に、道路の幅は3.0m~3.5mだそうで、単純に50cm~1mの余裕しかありません。半分に割ると、25cm~50cm。
この間に合わせながら走るとは、ほぼ無理ゲーです。いや、無理でも、反対車線には対向車がいるので、はみ出すわけにはいきません。

少し走ると、片側2車線の道路に。制限速度は50km。

「出せるところは、ちゃんと出していきましょう」

場内30kmの経験しかないのに、50kmで爆走です。

ただ、1つわかったのは「速度があるほうが、エアブレーキがキレイに効く」。
微速でブレーキをかけるよりも、それなりの速度で走っているときのほうが、思ったような効き方をする気がします。

 

意外にも?ほのぼのとした雰囲気で、市内をはしり、教習所に戻るために再び片側1車線の道を走っている最中・・・。

前方に高齢者が乗る自転車が見え、「なんだかやばいなぁ・・・」と思いながら、道幅もあるため通り過ぎようとしたその時、
自転車がちらっと後方を見たと思ったら、その直後、おもむろにバス前方へ!!

「あっ」と思ってブレーキを踏むと同時に、教官も「自転車!!」と叫ぶ(驚)。
またしても車内事故・・・。

自転車はすぐに元の位置に戻ったため、接触や転倒はなかったのですが・・・びっくりしました。

教官からも「お年寄りと子供の動きは予測しにくいから、気をつけないといけない」との指摘を受けるものの、怒られることはなく。
「まじで、やばいっすね。」と2人で何か共同作業を終えた達成感と安堵感を得た雰囲気に(笑)。

改めて振り返ると、しっかり徐行して、なんなら停車もやむを得ないぐらいの気持ちで、走らせないといけなかったなと反省。

それにしても、みんな割込み、飛び出し、追い抜き、やりたい放題です。
ぶっちゃけ「教習所のバスは、素人が運転しているので、近づかないほうがいい」ってことを知ってください(笑)。

なんとか教習所に戻り、初日終了です。

いやぁ、びっくりした・・・。


【今回のポイント】

・左のラインを(基本的に)踏まない。サイドミラーを見て自社の位置を確認すること。

・右折後は、(基本的に)左車線に入ること。ただし、直後に右折が続く場合は、右車線でもOK。

・歩行者信号のない信号は、切り替わりの注意すること。
→急に黄色になり、停車・進行の判断が遅れたのでやや強いブレーキを踏んでしまいました(車内事故!)

・発進時は、左右+車内確認をする。忘れないように。

・交差点は、3速でエンブレを効かせながら徐行でまがる。
→クラッチを切るのが早いよ、とここでも指摘。ビビりです。

・車線変更は、早め早めでタイミングを見て行う。車が詰まっていたら、方向指示器をかけて、譲ってもらう努力をする。

・右折、中央分離帯があれば、しっかり寄せる。なければ、センターラインに寄せつつも、ほどほどに。

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