【大型二種体験記:技能②】坂道発進・路端停車・発進
技能教習2回目です。
教官は前回に引き続き、プロレスラー風の先生。向こうはすっかり忘れているっぽいですが、こちらは同じ人なのでちょっと安心です。
「ブレーキがまったく上手に扱えない」と話しながら、バスに向かいます。
先生からは「難しいですよね~。慣れですよね~」という、なんとも言えないアドバイス(笑)。
YouTubeを見倒して、イメトレに励んだ1週間。もはやブレーキが、トラウマのレベルです。
あるYouTubeによると、エアブレーキは普通車のブレーキに比べると、0.5秒ぐらいのタイムラグがあるとのこと。
なので、少し踏んだ後、「あれ?効かない!」と思って、さらに踏み込むと、時差でブレーキがかかるので、急停車になってしまう・・・。
別の現役運転士の方の記事を見ると、バスそれぞれでブレーキの効き方など個性があるので、車庫から出発地まで回送する間、「この車はどんな感じかな~」と探りながら運転して、お客さまをのせる段階ではクセを掴んで、不快にならない運転を心がけている・・・と。
「ブレーキにはタイムラグがある」「助走?の間に、色々試してクセを掴む」この2点を今日のMY目標にします。
本日の課題
「今日は、坂道発進と、路端停車をやってもらいます」、と本日のお題発表。
まともに場内も走れず、ブレーキも踏めないのに、いきなりの課題・・・。先が思いやられます。
とはいえ、限られた教習時間、どんどん先に進めていきながら、苦手を洗い出していこうという作戦でしょうか。
習い事気分の私ですが、普通は早く取って早く卒業したい(させたい)ですよね。
最初に、先生が見本を見せてくれた後、運転手交代。場内を右折左折しながら、ブレーキのかかり具合やタイムラグを(こっそり)試してみます。
たしかに、ブレーキを踏んだ後、少し遅れてブレーキがかかる感じがします。また、カーブ手前で減速した後、かなり遅い速度でもギアダウンすることなく、3速で走れることがわかりました。
直線は速度を出す、カーブに入る前にアクセルを離し、ブレーキの効き具合を確かめながら低速かつ定速で曲がる・・・。
繰り返しているうちに、なんとなく意味が解ってきた気がします。
場内を少し走ったあと、それぞれの課題にチャレンジです。
坂道発進
坂道発進は、パーキングブレーキを活用しながら行ないます。
坂道の頂上手前で、クラッチを踏んでブレーキを踏んで停車。パーキングブレーキをかける。
この時点で、すでに「エンストしそう」「後ろに下がりそう(実際少し下がる・・・気がする)」でいっぱいいっぱいです。
その後、クラッチを踏んだまま、少しアクセルを吹かして、半クラにして動力がつながったことを感じながら、パーキングブレーキを解除。
まぐれ当たりなのか、1回目はなんと成功・・・しました。
ただ、これがたまたまだったことを、後に知ります。
また少し場内を走って、再び坂道へ。
同じような手順で発進しようとすると、エンスト!!警報音が車内に響き渡ります。
技能1日目でエンストはやらかしていますので、即再始動。この流れだけはスムーズです(笑)。
が!再度エンスト。2回連続です。完全に感覚がつかめていません。
先生からは「クラッチがつながっちゃうと、エンストします。半クラだと絶対エンストしないので、半クラの感覚をたしかめて」とのアドバイス。
そして、3回目・・・。半クラを意識しながらつないだものの「ああっ、エンストしそう」と思い、慌ててクラッチを踏み込んだ後、再度半クラでなんとかクリア。「うまくごまかしましたね(笑)」といういいのか悪いのかわからない評価を頂きます。
後述する路端停車をやったあとに、もう1回、坂道発進にチャレンジします。
ここで、「あっ、これ、普通車と同じように、パーキングブレーキで停まっている感覚を維持しながら、ゆっくり離ししたら行けるのでは?」と、突然のひらめきが。
アクセルを少し吹かす、パーキングブレーキに手をかけて、クラッチを半クラにしながら、パーキングブレーキをゆるーり解除。
おおっ、行けました。でかいバスが、ずるずる~と坂道を登っていきます。
パーキングブレーキをいきなり全解除すると、車重が一気に半クラに乗っかってくるので、つながり状態によってはエンストしてしまう。
逆に、パーキングブレーキさえかかっていたらバスはほぼ動かないので、そのかかり具合を感じながら解除すれば、スムーズに発進できる・・・はず。少し感覚をつかんだように思います。
【坂道発進のイメージ】
路端停車・発進
文字そのままで、道路の端っこの指定した場所に停めて、その後、発車する、という課題です。
普通車だとなんてことない内容なのですが、バスはそもそも車体が長いのと、前後のはみだし部分(オーバーハング)が大きいので、その部分を考慮しながら停車・発進をしないと、ぶつけることになります。
場内を少し走ったあと、左合図で棒が立ち並ぶ路端を目指して左寄せ、指定された棒(ピンク色でした)とフロントバンパーが並ぶような位置で停車します。
まず、バスが道路と平行になりません。そして、道路の端からかなり距離が空いてしまっています。
これは、ミラーを見ながら、ちゃんと幅寄せしていないからなんですが、車体感覚やタイヤの位置関係などが身についていないので、とにかく寄せるのが怖い(笑)。
さらに、指定された棒の位置とフロントバンパーの位置関係が、運転席からは良くわかりません。
先生からは「運転席から見て、サイドミラーの裏に棒が来るぐらいで、ぴったりですよ」とアドバイスをいただくのですが、そもそもその見え方でぴったり・・・という前提に違和感があり、分かっていても納得でない自分がいます。
さらに、停車した後は発進するのですが、前方に障害物があるため、右に出ていく必要があります。ところが、そのまま右に出ていくと、後ろをぶつけるかもしれない、しかし出ていかないと、前がぶつかる・・・。もちろん、右後方の確認も必要。ある意味八方ふさがりの状態です。
先生からのアドバイスは「教習所では出発前に1回転ほどハンドルを右に回して、すえ切りで出たほうがよい。ただし、回しすぎると後ろをぶつけるので注意が必要」とのこと。確認の動作が身についていないので、どうしても抜けがちになるのですが、これはもう慣れるしかない、というのが実感です。
狭い交差点の右折
ひとしきり課題の練習が終わったあと、先生から「次の教習のために、バスを回してもらえますか?」と指示があり、少し場内を運転。
「ここで右折して」と言われた交差点がメチャクチャ狭い交差点。どう考えても脱輪しそうな幅しかありません。
先生に「これ、行けます?絶対無理でしょ?」と聞けば「行けますよ~。前輪は僕の後ろ(先生は左側最前列の前に座っている)にあるから、大丈夫です」と。「曲がりますよ。本当に曲がりますよ??」と何度も確認して、一気に右折。どんどん前の芝生が迫ってきます。そのままハンドルを切り続けると、すでに私は芝生の上です。
ところが・・・曲がるんですね、これ(笑)。一番いままでで「バスらしさ」を感じた瞬間でした。
この位置関係の感覚とミラーで確認すべきポイントが身につかないと、運転できないのがバス、なのかもしれません。
オマケの時間でしたが、とても有意義な体験でした。
まとめ
(坂道発進)
・クラッチをあげきったらダメ。アクセルを吹かしながら、半クラしながら、パーキングブレーキをはずす。
(路端停車)
・目安の棒は、運転席から見てサイドミラーの裏に来るぐらいでOK。
・発進する時は、1回転回してから出る。それ以上だと、振出しで後ろがあたる可能性あり。
(バス停への停車:これ、ポールにぶつけそうになりました汗)
・運転席からみて、扉の前の窓枠の手前側にきたあたりでOK。
・ミラー見すぎて、前方不注意にならないように。
次回は、土日でそれぞれ2時間、合計4時間の予定です。
一気に練度をあげられるはず!!