【大型二種体験記:技能①-1】初めてのバス
10月19日(土)。技能教習1回目ということで、教習所へ。
朝一なんだけど、2時間目という不思議な設定です。
受付
今回初めて、通常の方法で受付してもらった(前回は教官が手渡ししてくれた)のですが、この仕組みがとても興味深いんです。
まず、ICカードを受付のICカードリーダーにタッチ。
すると受付後方にある本棚から「ゴゴゴゴッ」という異音がして、カルテ置き場のような本棚から私の原簿がピュッっと前にせり出してきます。
それを受付の方が取り出して、お渡し。これ、どういう仕組みなんでしょうか。
検索してみると、「教育用原簿検索機」というそのものずばりな商品があるようです。
電子化されると無くなってしまいそうですが、まだまだ現役なんでしょうかね。
そして、配車端末にICカードをかざして、今日の担当教官が判明。と言ってもどなたがどなたかわかりませんが(笑)。
教習スタート
建物の外に待合スペースがあり、昔のバスターミナルのような横長のベンチが並んでいます。
すでに教習生が座っていて、特に指定はなさそうだったので、適当なところへ着席。
定刻になると、おもむろに複数の教官が前に並んで、ご挨拶。
立ち上がる人、座ったままの人、それぞれで流儀がわかりません。
その後、それぞれの教官が教習生の名前を呼びながら迎えに来るのですが、私はポツリ取り残された状態。
これは場所を間違えたのか?とおもって移動しようとすると、若いプロレスラーみたいな教官が私の名前を呼びながら登場しました。
さすが大型二種。教官も大型やな、とおもいつつ挨拶を交わして、バスの駐車場へ。
バスはでかい
教習バスを前に、説明が始まります。
バスの全長、ホイールベース、そして内輪差や振出し幅の説明。バスターミナルでバスに乗るとき以外では、こんなにバスの近くでうろうろすることはありません。そもそもウロウロしてると、怒られる・・・。
説明を受けた後、いよいよ乗り込みます。中扉の開け方を教えてもらって乗り込むと、そこはまさに「バスの社内」です。
おそらくどこかのバス会社の中古車両(エアロスター)だとおもうのですが、多くの乗客を乗せた後、岡山で余生を過ごすバスの姿に、郷愁を感じます。教習所だけに。
教官から運転席の調整方法やエンジンのかけ方を教えてもらい、「じゃ、座ってみてください」。
バス祭り以来の、運転席です(笑)。
初めてのエンジン始動
バスのエンジンをかけるには、キーを回す前に「メインスイッチ」というスイッチをONにする必要があります。
このバスは、運転席スピードメーター右側にある、引っ張るスイッチがメインスイッチ。大昔の車にあった「チョーク」ボタンのような感じです。
「じゃ、エンジンかけてみましょうか」
右も左もわからないまま、サイドブレーキ確認、ギアニュートラル確認。クラッチをブレーキを踏んで、メインスイッチをオンにしてエンジン始動。おおっ!かかった。後方からエンジン音が聞こえてきます。これはやばい。
初めての前進と後進
このバスのギアチェンジはフィンガーシフトという方式で、左手にあるジョイスティックのようなレバーを操作すると、エアーの力でギアが変わります。そして、ギアを入れるには、ちょっと間を挟まないといけないという、独特のクセがあります。
レバーを動かすたびに、「パシュー」「プシュー」と音が鳴ります。まさにバス。
「ちょっと前に進んでもらえますか」
いきなりの無茶ぶり。まともにマニュアル車を運転していない状態で、いきなり前進とは・・・。
ギアをセカンドに入れて、サイドブレーキを外して、フットブレーキを離し、アクセルを少し踏み込んでクラッチを半クラに・・・。
「おーっ!進んでる!!」
数メートル進んでストップ。バス、前に進みます(笑)。
「じゃ、そのまま下がって」
いきなりのバック。ギアをRに入れて、恐る恐るさがります。
「おーっ!バス下がっている」
意外にいけるかも・・・。そんな油断をあざ笑うかのように、この後、バスの難しさを存分に知ることになります。