【大型二種体験記:卒業検定②】続いて場内課題②「鋭角(右回り)」
続いて、場内課題第2弾は「鋭角(右回り)」です。
【こんなの】
左折で鋭角コースに入って、そのまま時計回りで切り返して脱出して、左折で出ていく・・・という感じです。
左折からの進入なので、左後輪の脱輪と、右前輪の脱輪に注意しながらも、コース進入後はできるだけ左側に寄せる必要があります。
思えば昭和ジジィとの1回目の技能がこの鋭角で、まったく何も説明しないまま失敗して文句を言われたので、私が軽くご意見申し上げるという事件が発生したのが、この鋭角。懐かしいコースです。その後の、違う先生のアドバイスやYouTube動画で、しっかり勉強することができました(笑)。
前方のオーバーハングの感覚は、後輪よりもつかんでいるつもりです。
自分の背中に前輪があるという意識をしながら、やや突っ込み気味で左折し、コースに入ります。
この「はみ出しているけど、前輪が当たらない」という感覚は、バス運転のだいご味だったりします。
縁石にあてないよう、ゆるゆると左寄せ。速度が遅いほうが、もちろん寄せやすいのは言うまでもありません。
ここで、1回目の切り返しに入るのですが。
先生もYouTubeも、「前輪が鋭角の頂点の延長線上を超えたらハンドルをいっぱい切る」というアドバイスが多いのですが、この「延長線上を超えたら」の感覚がなかなかむつかしいのです。なんだかんだ言っても頂点が見えるのははるか向こう。左回りだとミラー越しです。
そもそも、鋭角の攻略の決め手は「いかに後輪を前に押し出すか」。後輪が頂点に引っかかると、その時点で脱出不能です。
どちらかといえば、前に出すぎたほうが、やり直せる可能性が高くなります(私調べ)。
そこで、頂点や後輪はミラーで意識はするのですが、運転席から見て縁石を超えそうになる少し前を目安に、一気にハンドルを切ります。
前輪、後輪とリアを接触させないように。そして、自分の後ろに前輪がある意識を持ちながら、ハンドルを切った先の縁石とバスが直角になる(バスの全面と縁石が平行になる)あたりを目安に角度をつけて、前進・停止。
この時点で、後輪は頂点からだいぶ離れている状況です。逆に言うと、前が詰まってるとも言えます(笑)。
続いて、後輪とリアをぶつけないように意識しながら、ハンドルを左に切り返してバック。当てるとヤバいので、もう慎重に慎重にバックします。この時、少しぐらいバック量が少なくても、何とかなります。なるはず。
そしてハンドルを右に切り、前進します。うまくいけばこれで曲がれちゃうときもありますが、そこは無理せず。
この時、早くハンドルを切りすぎると、右後輪が頂点に近づきすぎて横切り、脱輪する恐れがありますので、注意が必要です。
私はビビりなので、少し前に進めた後、再度バック。切り返し2回目です。このバックは直進で下がります
下がる量は、確実に左前輪が縁石に接触しないあたり・・・なので、運転席から縁石が見えるか見えないあたりで十分です。
そして、左前輪を縁石の手前に沿わすようなイメージで、ハンドルを切りつつ、後輪が頂点に脱輪しないか気を付けつつ、ゆっくりゆっくりゆっくり進むと・・・無事通過!
鋭角は、「思ったよりも前に進んでからハンドルを切る」「後輪と頂点の位置関係に加えて、前輪と縁石の位置関係を意識する」「狭い場所での切り返しだ!と思って、極端に大胆に動かさない」という意識で、クリアできる気がしました。
ここまで検定中止と告げられていませんので、方向変換 切り返し2回の減点を維持しながら、路上へGoです。
路上はもう運しだいなので(笑)、とりあえず僕の心の卒検はここで終わり・・・といっても、気を抜かずに、次へ進みます。
昭和ジジィが検定員なので、逆に気を抜かなくて済むというメリットがあったかもしれません。