【大型二種体験記:卒業検定①】運命の朝は「雨」。まずは場内課題「方向変換(左)」から。
卒業検定の課題は「方向変換or縦列駐車」「鋭角」「路上」の3つ。
路上は全4コースで、受験者の人数によってコースが変わるが、おおむね市街地コースか工場地帯コースの2つに分かれる。
ということで、前日に念のため市街地コースと工場地帯コースをざっくり下見。次の予定の時間が迫っていたので、工場地帯コースのラストを端折ってしまったのですが・・・これが悲劇のフラグでした(笑)。
当日は小雨。天気予報的には、検定が始まる時間には上がるだろうという予報。
9時10分の集合時間をめがけて、30分ほど前に到着し、駐車場で時間をつぶします。
集合時間の少し前に、集合場所の教室に向かうも、30人ほど入る教室はほぼ満員。
時間になると、別のより広い教室に案内されます。ざっと50人ぐらい。
ほとんどは若者で、普通免許の様子。
順番に呼ばれて、コース表が手渡されます。
「大型二種 無名人さん。1コースです」
「普通二種 ●●さん・・・」「準中 ●●さん・・・」「普通AT ●●さん・・・」
事前情報通り?バス免許は1人だけ。ということは、この普通二種の人が立会人なんだろうか・・・。素人のバスに乗るのは怖いだろうなぁ(笑)。
渡された1コースは、「工業地帯コース」「左方向変換」「鋭角右回り」。
やばい!工業地帯コースのラストは覚えてない(笑)。そして、左方向変換って、どっちから入ってどっちに入る?!
慌てて調べると、車体の左側に入れるから左方向変換だそうです。つまり運転席から遠い側に左ウインカーをつけて入るってことですね。
つまり、こっちで左に入るから、鋭角は右(運転席に近いほうへ曲がる)ということか!
コース表を受け取ったら、10時前にロビーへ集合。検定員の先生が、迎えに来るという段取りだそうです。
待つこと数分・・・。やってきたのは「昭和ジジィ!」。まじか(笑)。ここで登場!昭和ジジィ。
嫌な予感しかしませんが、もうどうしようもない。
併せて呼ばれたのは、普通MTの若い男性。今時MTで取るとは中々のもんです(思い込み)。
昭和ジジィ「では、最初に大型二種の検定から始めます」
3人でバスに向かいます。「うまくいけば、これで最後なんだなぁ」なんて思いつつ、「いや、そんなわけないやろ」と突っ込みつつ。
先生と若者は先に車内へ。私は、周囲の確認をしつつ、前輪・後輪の位置関係を改めて確認しつつ、乗車。
「場内課題の際は、できるだけ座席面を高くしたほうが、ミラーで前輪タイヤが見やすくなる」というマイ法則により、座席をクラッチ・ブレーキに足が届く範囲で限りなく高めにセット。サイドミラーからもある程度前輪が見えることを確認します。
座席の前後を合わせて、ハンドルを合わせて、車内ミラーを合わせて、シートベルトOK。
「準備できました!」
メインスイッチON。エンジンスタート。
ギアを2側に入れて、左右車内確認の後、ゆっくり発車。
場内を何度か右折しながら、方向変換場所に移動します。
課題①方向変換
左右のバランスを意識しながら、左側に寄せつつ、停車。
左右後方と車内を確認して、ゆっくりバックします。
左後輪前の車幅等と縁石の位置関係を見ながら、ハンドルを回しつつ、より具合を見つつ。
サイドミラーのわずかな幅の中に、バス全体が圧縮されて写っているので、わずかなずれでも、スゴイ誤差になります(笑)。
微調整をしながら、前方の縁石・ラインも気にしながら、何とか後退完了。もちろん、バックモニターを見ながら、後方のポールにぶつけないことも重要です。ぶつけると検定中止(汗)。
補習の時も入れることはできるのですが、出ることができません。
バック時の左後輪の脱輪を気にしてしまうので、どうしても車体が真ん中~右寄り(出る方向)によってしまいます。
バシッと決めると左側に入れられるのですが、それはそれでリスクが大きい。
後輪をひっかけると、やり直しになるので、貴重な切り替えし1回分が無駄になる可能性があります。
僧侶先生にも「作戦として幅寄せを前提にするのもあり」、プロレスラー先生も「出れないと思ったら、幅寄せをするべき」とアドバイスをいただいていたので、迷わず幅寄せ。
助手席を見るも、特に昭和ジジィは反応なし。「判断に問題なし」と解釈。
ちなみに、いろいろな操作を連続していると、どうしても気持ちが焦るのと、確認ミスがおこるので、1つの動作ごとに、小さく深呼吸しながらやります(笑)。時間制限はありませんので・・・。
ここで、左側に幅を寄せたのですから、「あい路」の要領で、普通に出たらいいのですが、なぜかハンドルを切り遅れるミスを犯します。
ゆるゆる前進をするのですが、ちょっと前方が怪しい状況。
私も身を乗り出して、前方の縁石・ラインを確認しますが、ちょっと厳しい雰囲気。
ここで、昭和ジジィも前方の縁石・ラインを確認しています。これは、踏みそうな状況で、もし踏んだら即座に検定中止というチェックをしているな・・・。
若干の減点があるということですが、検定中止よりはまし、ということで、2回目の切り返しを決断します。
ハンドルを左に切って、少し後退。かといって後部をポールにあてるわけにはいきませんので、とにかく慎重に。
おそらく10cmも空けたら問題なく通過できると判断したので、本当に少しだけバック。
そして、右側にハンドルを回して前進・・・。
なんとか脱出成功です!!
いやぁ・・・、方向変換、マジで苦手です。前後のオーバーハングが長いので、「車体」を意識すると失敗しやすくなり、「車輪(後輪)」を意識しないといけないのですが、この誤差(オーバーハング)がいまいち理解できていません。これは慣れなんでしょうね。
とはいえ、脱出できたので、次なる場内課題「鋭角(右回り)」へ進出です(笑)。